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池袋パルコで飛び降り事件
2007 / 11 / 07 ( Wed )
今話題の著作である。他のレビューでも指摘されているように、刺激的な内容に満ちており、読者を決して飽きさせない。一気に読ませる本だ。緻密な取材能力にも感服する次第である。副題が端的に示しているように、安部政権の一年はまさに「迷走」そのものであった。政権の誕生から崩壊までの軌跡を読み応えある文章で綴った本書は、新たな政権が登場した今でも十分に読むに値する(その重要性は今だからこそ増しているのかもしれない)。結局、安部政権の成果は何であり、なぜあのような失政を繰り返すことになってしまったのか、われわれはきちんとした総括を依然として必要としている。本書を通じて特に強調されているのは、たとえば次のような文章から明らかである。「危機意識の欠如、それはこの政権を覆う共通の空気であった。損失を最小限に食い止めるため、即座に手を打つという戦略が採用されることはまずない」(94頁)、「安部政権では誰もが友だち感覚で、小泉政権にあった緊張関係は消えうせてしまっていた」(126頁)、「政権には驚くべき楽観主義が横行していた。誰も目前に迫っている危機に気づかない」(186頁)。それゆえ「少年官邸団」というとある週刊誌の安部政権へのネーミングも的外れとはいえない。しばしば指摘されるように、憲法改正や教育問題といった論点以上に、国民は年金や医療・介護問題といった日々の暮らしにより直結する事項に関心を払っていたのであり、参院選挙の惨敗もこうした「空気」を読めなかった政権それ自体にある。なぜあのタイミングで辞意を表明したのか今でもよく分からないが、「美しい」国を目指した一国の総理による「醜い」辞意であることは間違いないのではないか。安部総理個人に対する本書の評価はさして悪くないが、本書刊行後のそうした辞意をみて著者は新たな見解を付加するのであろうか、その辺を続編があるならば是非聞いてみたいところである。
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